ABV計算機(アルコール度数)|OGとFGからアルコール度数と発酵度を算出
初期比重(OG)と最終比重(FG)から、自家醸造のアルコール度数を簡易式と詳細式の2通りで同時に算出するツール。見かけの発酵度(attenuation)も併記し、ビールやワインのOG 1.000〜1.170に対応。
💡 このツールについて
ビールやワインを自家醸造すると、最後に必ず気になるのが「結局これは何度になったのか」という点。アルコール度数(ABV)は瓶のラベルから読み取るものではなく、発酵の前後で比重計(hydrometer)で測った2つの数値から計算で求めます。発酵前の麦汁やワイン原液の比重が初期比重(OG)、発酵が終わって糖がアルコールに変わったあとの比重が最終比重(FG)です。
この計算機は、その2つを入れるだけで度数を2通りに出します。簡易式は覚えやすく日常的に使える定番で、度数が高い仕込みでは値が低めに出る癖があります。詳細式は高アルコール域での誤差を抑える式で、バーレイワインや高比重のミードなど度数が上がる仕込みで頼りになります。あわせて見かけの発酵度を出すので、酵母が糖をどこまで食べきったか(発酵がしっかり進んだか)も同じ画面で把握できます。
なお日本国内での酒類の自家醸造はアルコール度数1%未満に限られます(酒税法第7条)。本ツールは度数の確認・学習用であり、製造を推奨するものではありません。
🧐 よくある質問
OGとFGはどうやって測りますか? 比重計(ハイドロメーター)を使い、発酵前の液で1回、発酵が終わった液で1回、計2回測ります。屈折計でも測れますが、アルコールが存在すると値がずれるため補正が必要です。
簡易式と詳細式はどちらを見ればいいですか? おおむね6%程度までの仕込みなら簡易式で十分です。それ以上の高アルコールでは簡易式が低めに出るため、詳細式の値を参照してください。本ツールは両方を同時に表示します。
FGがOGより大きくなってしまいました。 測定ミスか入力ミスです。発酵が進めば糖が減って比重は下がるため、FGはOGより小さくなります。値が逆転していると計算は成立せず、エラー表示になります。
見かけの発酵度とは何ですか? 発酵で消費された糖の割合の目安で、(OG − FG) ÷ (OG − 1) × 100 で求めます。アルコール自体が水より軽いため「見かけ」と呼ばれ、実発酵度より高めに出ます。
測定温度は関係しますか? 比重計は基準温度(多くは20℃前後)で正確になるよう作られています。温度が大きく違うと比重がずれるため、表示される度数も推定値である点に注意してください。
📚 度数と比重の豆知識
比重差を度数に変える係数131.25は、発酵で1gの二酸化炭素が出るあいだに約1.05gのエタノールが生まれる関係と、エタノールの密度(およそ0.79g/mL)から導かれた経験的な値です。机上の理論値というより、長年の醸造現場で扱いやすいように丸められた数字といえます。日本では明治以降にビール醸造が産業として根づき、家庭での酒造りは酒税の対象として厳しく管理されてきました。度数1%未満という線引きは、こうした酒税制度の歴史と地続きにあります。