ネットがつながらない時の切り分け診断|外の回線から手元の機器まで順番に原因を絞る
家のネットが急に使えなくなったときに、外の回線、回線の箱(ONUやモデム)、ルーター、Wi-Fi、機器の順に、はい・いいえで原因を絞り込む診断です。スマホで見ながら進める前提で、ランプの見方や入れ直しの順番を動く絵とタイマーで示します。
💡 このツールについて
ネットが切れたら、まずルーターを再起動する人が多いと思います。それで直れば終わりです。困るのはその先で、直らなかったときに次に何を見ればいいのかが分からない。回線会社のトラブル案内を読むと、原因を「使っている機器」「ONUやルーター」「回線」の3つに分けて説明しています。信号が通る道の上のどこで止まっているかを、1か所ずつ確かめていく考え方です。この診断は、その道を外側から順にたどる手順にしました。
最初の質問は「家のどの機器もつながらないのか、1台だけなのか」です。この1問で、調べる場所はほぼ半分に減ります。家じゅうの機器がだめなら、原因は回線の箱かルーター、あるいは家の外。1台だけなら、その機器とWi-Fiの間を見れば足ります。どちらか分からないときは、スマホのモバイル通信を切って家のWi-Fiだけにし、サイトが開けるかを試します。
入れ直しの順番にも理由があります。回線の箱は、電源が入ると外の回線との通信を立ち上げます。ランプの点滅が点灯に変わるのが、その準備が済んだ合図です。ルーターは回線の箱を通して外につなぐので、回線の箱の準備が終わる前にルーターが立ち上がると、つなぐ相手がいない状態で起動してしまいます。だから電源は下流のルーターから切り、上流の回線の箱から入れる、という順番になります。
抜いたまま待つ時間は、回線会社や機器メーカーの案内では20秒から1分です。診断では長いほうの1分をタイマーで計ります。回線の箱のランプが落ち着くまでは1〜2分が目安で、こちらは経過時間を表示して、ランプを見ながら次へ進めるようにしています。待っている間は、対応しているブラウザならスマホの画面が消えません。
画面の上の図は、いまどこを確かめているかを示します。水色が確認中、緑が問題なし、赤が原因の候補。途中までの答えはこの端末に保存されるので、機器の入れ直しで手が離れても続きから再開できます。
🧐 よくある質問
ルーターを再起動しても直りません。次は何を見ればいいですか?
回線の箱のランプを見てください。外の回線とつながっていることを示すランプ(「光回線」「PON」「LINK」などの表示が多い)が、消えている、赤い、点滅が続く、のどれかなら、家の外か回線の箱の問題です。ランプが正常なのにつながらないなら、ルーターの側か、使っている機器の側を調べます。
「インターネットなし」「インターネットに接続されていません」と出ます。
多くの場合、機器とWi-Fiルーターの間まではつながっていて、その先で止まっているという表示です。ほかの機器でも同じなら、ルーターと回線の箱を疑います。1台だけなら、その機器の設定を疑います。
ONUとルーターは何が違うのですか?
ONU(光回線終端装置)は、光ファイバーを通ってきた光の信号を、パソコンやルーターが扱える信号に変える機器です。ルーターは、その回線を家の複数の機器で分け合うための機器です。回線会社から借りる「ホームゲートウェイ」は、ルーターやIP電話などの機能を1台にまとめた機器を指すのが一般的です。
光ファイバーの線を挿し直しても大丈夫ですか?
挿し直すこと自体は問題ありません。ただし光ファイバーの線は強い曲げに弱く、折れていなくても曲がり方がきついだけで通信が止まることがあります。挿し直すときは線を引っ張らず、家具の下敷きになっていないかも見てください。
スマホは使えるのに、パソコンだけつながりません。
家のWi-Fi自体は動いているので、パソコンの側を調べます。診断で確かめる順番は次のとおりです。
- 機内モードとWi-Fiのスイッチ
- つないでいるWi-Fiの名前
- 再起動
- ルーターのそばで試す
- スマホのテザリングにつないで試す
これで、パソコンの設定か、電波の届き方か、家のWi-Fiとの間の問題かを分けられます。
回線会社に電話するとき、何を伝えればいいですか?
診断の最後に出る「連絡するときのメモ」に、試したこととその結果が順番に並びます。コピーして伝えれば、窓口で同じ確認をもう一度やり直さずに済みます。契約者の名前や契約番号も手元にあると、話が早い。
途中で直ったらどうすればいいですか?
挿し直しや再起動など、何かを試す手順には「ここまでで直った」の選択肢があります。選ぶと、直る直前に何をしたかがメモに残ります。同じことがまた起きたときの手がかりです。
📚 ONU、モデム、ホームゲートウェイ。呼び名が違う理由
家に届く回線の種類によって、壁の先で最初につながる箱の名前が変わります。光回線ならONU、ケーブルテレビの回線ならケーブルモデム、電話回線を使うADSLならADSLモデムです。ONUは光の信号を、モデムは電気の信号を、それぞれパソコンが扱える形に変えています。役割はどれも同じです。外の回線の言葉を、家の中の言葉に訳す係。
この診断で「回線の箱」とまとめて呼んでいるのはそのためです。回線会社によっては、この箱にルーターの機能まで入った1台を貸し出していて、その場合は箱が1台で済みます。最初に機械が何台あるかを選んでもらうのは、この違いで入れ直しの手順が変わるからです。