セント・周波数変換計算機|12平均律のピッチ差を双方向に算出
基準ピッチ(A4=440Hzなど)からセント差で移動した周波数を求めたり、逆に2つの周波数間のセント差を測ったりを双方向で計算します。12平均律をベースにした、音楽制作・楽器調律・音響の現場向けツールです。
💡 このツールについて
「シンセを435Hzに合わせたいが440Hzから何セントずれているのか」「サンプリングしたボーカルが基準ピッチからどれくらい狂っているのか」——こうした場面で、頭の中での換算は意外と面倒です。セントは音程を対数で表す単位で、足し算引き算では周波数に変換できません。
このツールは2つの向きを1つにまとめています。セント差から周波数を出すモードは、基準周波数に 2^(セント/1200) を掛けて新しい周波数を返します。周波数からセント差を出すモードは、1200 × log2(目標周波数 / 元の周波数) でずれを数値化します。どちらのモードでも周波数比(×何倍か)を併記するので、ピッチシフトの倍率としてもそのまま使えます。基準周波数は440Hzだけでなく、432Hzやバロックピッチの415Hzなど任意の値を入れられます。
🧐 よくある質問
セントとは何ですか? 1オクターブを1200等分した、音程を表す単位です。半音1つ分がちょうど100セントにあたります。周波数の比を対数で捉えているため、どの音域でも同じセント差は同じ「音程の広さ」を意味します。
440Hzと432Hzは何セント違いますか? このツールに440と432を入れると、約−31.8セントと出ます。半音(100セント)の3分の1弱で、多くの人が聴き分けられる差です。
人はどれくらいのセント差を聴き分けられますか? 一般に5〜10セントあたりが聴き分けの目安とされ、訓練された演奏者は5〜6セント、ユニゾンで2音が重なる場合は1〜2セントでもうなり(ビート)として知覚できると報告されています。
基準周波数を432Hzやそれ以外にしても使えますか? 使えます。基準周波数欄には1〜20000Hzの任意の値を入れられるので、432Hzやバロックの415Hzなど、A=440以外のチューニングでも計算できます。
マイナスのセント差は何を意味しますか? 目標の音が元の音より低いことを示します。たとえば440Hzに対して415Hzを測ると、マイナスのセント差として表示されます。
📚 12平均律と純正律のセントのずれ
12平均律は1オクターブを完全に均等な12の半音(各100セント)へ割り、どの調へ転調しても響きが一定になるよう作られた調律です。一方、和音の純粋な響きを優先する純正律では、長三度の周波数比は5:4で約386セント。これに対し12平均律の長三度は400セントなので、約14セントのずれがあります。この差は半音の約7分の1で、和音を鳴らすとはっきり聴き取れます。鍵盤楽器が転調の自由と引き換えに受け入れている「わずかな濁り」の正体が、このセント単位のずれです。