IBU 苦味計算機|Tinseth式でレシピの苦味を推定
ホップ量・α酸・煮込み時間・バッチ量・初期比重から、ビールの推定IBU(国際苦味単位)とBU:GU比をTinseth式で算出する計算機。苦味を5段階で表示し、自家醸造のレシピ設計に使える。
💡 このツールについて
レシピを組むとき「このホップ量で苦味は足りるのか、強すぎないか」は最初の悩みどころ。IBU(International Bitterness Units)は麦汁中の苦味成分量の指標で、ホップ由来のイソα酸が1リットルあたり1ミリグラムで1 IBUに相当する。ただし投入したα酸がそのまま苦味になるわけではなく、煮込み時間が長いほど苦味成分は溶け出し、麦汁の比重が高いほど溶け出しにくくなる。この「利用率」を扱うのがTinseth式で、自家醸造で最も広く使われる推定法のひとつ。
この計算機は、ホップ量・α酸・煮込み時間・バッチ量・初期比重(OG)の5項目から利用率を求め、推定IBUを返す。さらにBU:GU比(苦味と麦芽の糖度バランス)も表示するので、同じIBUでも「甘さに対して苦いのか」まで把握できる。レシピのホップ量を決める前段で、目標スタイルに合う苦味かどうかを数字で確かめられる。
🧐 よくある質問
Q. IBUとは何ですか。 A. 麦汁・ビール中の苦味成分量を表す指標で、イソα酸が1リットルあたり1ミリグラムで1 IBU。数値が大きいほど苦い。淡色ラガーは概ね5〜15、バランス型のエールは20〜40前後、IPAは40〜70以上が目安。
Q. ホップ利用率とは何ですか。 A. 投入したα酸のうち、実際に苦味成分へ変換される割合。煮込み時間が長いほど高くなり、麦汁の比重が高いほど低くなる。60分煮込み・比重1.050で20%台になるのが一般的。
Q. 複数回ホップを投入する場合は。 A. この計算機は1回分の投入を計算する。複数投入のレシピでは投入ごとに煮込み時間を変えて算出し、各IBUを合計する。煮込み終盤(10分未満)の投入はIBUへの寄与が小さく、主に香り付けになる。ドライホッピングはIBUにほぼ寄与しない。
Q. α酸はどの値を入れますか。 A. ホップの袋に印字された実際のα酸率を使う。同じ品種でも収穫年で差が出るため、一般的な平均値ではなくロットの値を入れた方が精度が上がる。
Q. BU:GU比は何を見るための指標ですか。 A. IBUを比重単位(GU=(OG−1)×1000)で割った値で、苦味と麦芽の甘さのバランスを示す。0.5前後でバランス型、0.5未満は麦芽寄り、0.8以上はホップ寄りとされる。
📚 苦味の数字の豆知識
クラフトビールのラベルに「IBU」が記載されるようになったのは、苦味を数値で示すと飲み手が味の傾向を予想できるため。ただしIBUはあくまで化学的な苦味成分量で、人が舌で感じる苦味とは必ずしも一致しない。麦芽の甘さや炭酸、温度で苦味の体感は変わるので、同じ100 IBUでも軽いペールエールと濃厚なバーレイワインではまるで違う印象になる。だからこそレシピ設計ではIBU単体ではなくBU:GU比で「甘さとの釣り合い」を見るのが定石とされている。