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info 概要

麦汁量と初期比重から、発酵に必要な酵母の細胞数とパック数をまとめて算出。エール0.75・ラガー1.5のピッチレートに対応し、比重を°プラトーに換算したうえで必要細胞数を表示。

📘 使い方

  1. 麦汁量を入力する
  2. 初期比重 (OG) のスライダーを動かす
  3. ピッチレート (エール / ラガー / カスタム) を選ぶ
  4. 必要な酵母細胞数とパック数を確認する

酵母添加量(ピッチレート)計算ツール

L
1.050
1.030 1.120

発酵前の比重を 1.030〜1.120 の範囲で指定します。

単位は 100万細胞/mL/°P。カスタムで任意の値を入力できます。

science 計算結果

必要な酵母細胞数

十億個

必要なパック数

パック

1 パック = 1000億細胞で換算しています。

比重 (°プラトー換算)

°P
info

パック数は新鮮で生存率100%の酵母を前提としています。液体酵母は1か月あたり約20%失活するため、古いパックでは数を増やすか、スターターでの増殖を検討してください。

※ °Pは比重から3次多項式 (-616.868 + 1111.14·SG − 630.272·SG² + 135.997·SG³) で換算しています。

※ 標準ピッチレート 0.75 (エール) / 1.5 (ラガー) は White と Zainasheff による値です。

Article

酵母添加量(ピッチレート)計算ツール|麦汁量とOGから必要な酵母細胞数を算出

麦汁量と初期比重(OG)から、発酵に必要な酵母の細胞数とパック数を一度に求める計算ツール。エール 0.75・ラガー 1.5 の標準ピッチレートに対応し、比重を °プラトーに換算したうえで必要細胞数を表示。

💡 このツールについて

自家醸造で味のブレが出る原因の多くは、酵母を「だいたいこのくらい」で投入してしまうことにあります。細胞数が足りない(アンダーピッチ)と、酵母が過剰に増殖する過程でダイアセチル・硫黄臭・フーゼルアルコール・狙っていないエステルが出やすくなり、発酵が途中で止まることもあります。逆に入れすぎ(オーバーピッチ)ると発酵が速く進みすぎ、本来引き出したいエステルなどの個性が削がれます。

このツールは、麦汁量・OG・スタイルの 3 つを入れるだけで「いま何個の細胞が要るか」を数値で示します。比重から °プラトー(麦汁に溶けた糖の割合の目安)を求め、それに細胞密度と麦汁量を掛けて必要細胞数を算出し、1 パック 1000 億細胞換算でパック数まで出します。感覚ではなく数字でピッチ量を決めたい人向けの設計です。

🧐 よくある質問

ピッチレートのエール 0.75・ラガー 1.5 は何の数字ですか? 麦汁 1 mL・1 °プラトーあたりに投入する細胞数を百万単位で表したものです。Chris White と Jamil Zainasheff が標準値として示した、エール 0.75 百万・ラガー 1.5 百万に対応します。

パック数が小数で出ますが、切り上げますか? 1 パック 1000 億細胞という公称値での目安です。実際の市販パックは封入数や鮮度に幅があるため、必要数を満たすには切り上げて用意するのが安全です。

OG が高いとなぜ必要な酵母が増えるのですか? 比重が高いほど糖の濃度(°プラトー)が上がり、発酵させる対象が増えるためです。同じ容量でも高比重の麦汁ほど多くの細胞が必要になります。

古い液体酵母でも同じパック数でいいですか? パック数は新鮮で生存率 100% の酵母を前提にしています。液体酵母は 1 か月あたり約 20% 失活するため、古いパックではパック数を増やすか、スターターで細胞を増やしてください。

ピッチレートは細胞数だけで決まりますか? 細胞数が基本ですが、発酵温度や酵母の株、初期の溶存酸素も発酵の立ち上がりに影響します。低温発酵ほど多めのピッチが推奨されます。

📚 °プラトーと自家醸造の豆知識

°プラトーは「麦汁に溶けている固形分(主に糖)が重量比で何パーセントか」を表す単位で、ビール醸造の現場で比重と並んで使われます。このツールは比重から °プラトーへ 3 次多項式で換算しており、両者を行き来しながら酵母量を組み立てています。

国内の自家醸造では、酸素供給とスターターが品質安定の鍵としてよく語られます。投入直後の酵母は最初に分裂するため溶存酸素を必要とし、液体酵母や鮮度の落ちた酵母を使うときはスターターで細胞数と活性を引き上げてからピッチするのが定石です。必要細胞数を先に把握しておくと、スターターをどの規模で組むかの判断もしやすくなります。