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info 概要

1秒以上の長秒露光で、露出計の秒数とフィルムの相反則指数pから補正後のシャッター時間と追加段数を算出。1秒未満は補正不要として扱い、撮影時の露出ずれを防ぐ計算ツール。

📘 使い方

  1. 露出計が示した秒数を入力する
  2. フィルムのプリセットを選ぶ(なければ相反則指数pを手入力)
  3. 補正後シャッター時間と追加段数を確認する

相反則不軌 補正計算ツール

露出計が示した時間(0.1〜3600秒)

メーカー公表値。なければ Generic か Custom を選ぶ

p

1.0〜1.7。プリセット選択で自動入力、手入力も可

shutter_speed 結果

補正後シャッター時間

 

追加段数

info

この結果は目安です。相反則指数 p は単一値の近似で、実際のフィルム挙動とは差が出ることがあります。

※ 補正式は corrected = metered^p。1秒未満は補正しません

※ 相反則指数 p はフィルムごとに異なり、値はメーカー公表値です

※ 補正値はメーカー公表データに基づく目安。フィルムロット・現像・温度で必要量は変わるため、重要な撮影ではテスト露光を推奨

Article

相反則不軌 補正計算ツール|長秒露光のシャッター時間を補正

露出計が示した秒数とフィルムの相反則指数pを入れると、長秒露光で必要な補正後シャッター時間と追加段数(露出オーバー何段ぶんか)を算出します。1秒未満は補正不要として扱う、銀塩フィルム撮影者向けの計算ツールです。

💡 このツールについて

夜景やホタル、星景、ピンホールなどで露光が1秒を超えると、フィルムは露出計どおりに撮っても暗く写ります。これは「相反則不軌(そうはんそくふき)」と呼ばれる現象で、光が弱く露光が長いほど乳剤の感度が落ちていくために起こります。1/1000秒〜1秒くらいまでは露出計の値どおりでよいのですが、その外側では露光時間を実際より長く伸ばさないと適正露出になりません。

補正量はフィルムごとに違い、各メーカーが公表しているシャッター時間の指数pで近似できます。このツールは corrected = metered^p(補正後 = 露出計の秒数のp乗)という相反則の式で、入力した秒数とpから補正後の時間を出します。プリセットを選べばpが自動で入り、メーカー公表値がない場合はpを手入力できます。撮影現場でメモを引かずに、必要な露光時間の目安を素早く把握したいときに使えます。

🧐 よくある質問

相反則不軌はデジタルカメラでも起こりますか? 起こりません。これは銀塩フィルム(乳剤)特有の現象で、デジタルのイメージセンサーには相反則不軌はありません。フィルム撮影だけの補正です。

何秒から補正が必要ですか? おおむね1秒以上の露光から効き始めます。本ツールは1秒未満を「補正不要」として扱い、露出計の秒数をそのまま返します。

追加段数とは何ですか? 補正で何段ぶん露光を増やすかを表す値です。log2(補正後 ÷ 露出計の秒数) で計算しており、絞りやシャッターで露出を足す際の目安になります。

プリセットにないフィルムはどうすればいいですか? 「Custom」を選んでpを手入力してください。メーカーの公表データシートにあるシャッター時間の指数を使うのが確実です。公表値が見当たらないときは Generic(p=1.3)が一般的なモノクロフィルムの目安になります。

Fomapan 100のpはなぜ高いのですか? Fomapanは相反則不軌が大きいフィルムとして知られ、Foma公表のデータシートでは露出計10秒で約8倍(およそ3段)の補正を求めています。この曲線全体を1つの指数で再現することはできませんが、p=1.62は長秒露光域でよく合う公表の有志フィット値として知られており、本ツールではこれを採用しています。

📚 相反則不軌の豆知識

相反則不軌はフィルムの種類でかなり差があります。富士のACROS(アクロス)は補正がほとんど不要なフィルムとして有名で、露出計の値で2分まで補正なしとされてきました。一方で古いトライXのような乳剤は、数十秒の露光で計算値の何倍もの時間が必要になることがあります。同じ「モノクロフィルム」でも長秒露光での挙動はまったく別物なので、撮り慣れない銘柄では一度テスト露光して自分の現像条件に合わせるのが安全です。なお星の写真など天文分野でも、長時間露光でこの現象がフィルムの感度低下として古くから知られていました。