ビアライン長さ計算機|泡立たないドラフトラインの長さを供給圧から算出
供給圧・チューブの抵抗・蛇口の高低差から、釣り合いの取れたビアライン長さを即座に算出。ビニールとポリエチレンの5種類の内径に対応し、PSIの内訳と注ぎ速度の目安まで一画面で確認できます。
💡 このツールについて
自宅サーバーやケグ冷蔵庫で「泡ばかり出る」「ちょろちょろしか注げない」という悩みの大半は、ビアラインの長さと供給圧が釣り合っていないことが原因です。3/16インチのビニールラインは1フィートあたり約3PSIの抵抗を持ち、供給圧をこの抵抗で打ち消すことで、蛇口に届くまでに泡立たない適正な圧力まで落とします。
このツールは「ライン長 =(供給圧 − 残圧1PSI − 0.5×高さ[ft])÷ 抵抗値」という、ホームブルーイングで広く使われる釣り合い計算をそのまま実装したものです。供給圧を上げると必要なラインは長くなり、蛇口がケグより高い位置にあれば重力ぶんの背圧が加わって、必要な長さがわずかに短くなります。チューブを切る前にこの数字を知っておけば、買ったラインを無駄に切り詰めずに済みます。
🧐 よくある質問
Q. なぜ短いラインだと泡だらけになるのですか? ラインが短いと供給圧を十分に消費しきれず、蛇口に届くときの流速が速すぎてビールが攪拌され、溶けていたCO2が泡になって噴き出します。供給圧を下げるか、ラインを長くするのが基本的な対処です。
Q. 供給圧は何PSIを入れればいいですか? 多くのビールは10〜12PSI前後で注がれます。まずは普段ケグにかけている炭酸圧(=供給圧)をそのまま入力してください。ツールはその圧に釣り合うライン長さを返します。
Q. ビニールとポリエチレンのどちらを選ぶべきですか? 同じ内径ならポリエチレンのほうが抵抗が低く(3/16インチで約2.2PSI/ft)、長めのトランクライン向きです。短い直結のケグ冷蔵庫なら、抵抗が高く短く済むビニール3/16インチが扱いやすい定番です。
Q. 蛇口の高さはどう測りますか? ケグの中心あたりから蛇口までの垂直方向の差を入力します。蛇口が上にあれば正の値、下にあれば負の値です。1フィート上がるごとに約0.5PSIの背圧が加わります。
📚 ドラフト計算の豆知識
ホームブルーイングの世界で「ライン抵抗値」という考え方が定着したのは、ケグ冷蔵庫を自作する文化が広まってからです。3/16インチビニール=3PSI/ftという数字は、自作派のあいだで経験的に共有されてきた目安で、いまでは多くの計算機がこの値を基準にしています。日本でも家庭用サーバーやミニケグが普及し、輸入のビニール・ポリエチレンチューブを使う人が増えました。チューブは素材と内径で抵抗が大きく変わるため、「とりあえず長め」ではなく数字で釣り合わせるのが、泡立ちと注ぎ速度を両立させる近道です。